贈り物マナー
あなたの気持ちをまっすぐにお届けするために、ぜひ知っておいていただきたいしきたりがあります。
贈答上手は、おつきあい上手。
ギフトチャンスをあなたらしく活用して、実り多いコミュニケーションにお役立てください。
贈り物について
贈答の本来の心は、相手に対する自分の気持ちを表すあいさつの一つといえます。
その贈り合いには、相手を思いやるあたたかさや、相手への感謝、あるいは身近な人への喜びや悲しみをともにしようとする、人づきあいにはなくてはならないものが込められていると言えましょう。
(そしてその品選びは相手の立場になって考えることが大切です。)
まず、何のために贈るのか、贈答の目的をはっきりさせます。
相手の年齢、住んでいる場所、そして家族構成、もちろん相手がどんな好みを持っているのか、贈る品物が役に立つものか、うれしいものか、重なって困らないかなど考えることがとても大切です。立派なもの、必ずしも高価な品が良い贈り物とは言えず、むしろ人それぞれの価値観や判断力をまる出しにするのが贈り物だとも言えます。
行 事 | 包装の仕方 | 表書 | 時期 |
---|---|---|---|
結婚祝い | 紅白の奉書または糊入れ紙2枚で包む。 水引きは金銀・紅白・金赤同じもの2本で結ぶ。 |
御祝 寿 |
式当日は避けて、1週間ぐらいの吉日に届ける。 |
出産祝い | 糊入れ紙かのし紙で包む。 紅白の水引1本でちょう結び。 |
御祝 | 出産の知らせを受けて2~3週間以内。 |
初節句 | 紅白の水引1本でちょう結び。 リボンでもよい。 |
御祝 | 節句の1週間ぐらい前までに。 |
誕生祝い | 紅白の水引1本でちょう結び。 包装紙にリボンをかける。 |
御祝 | 当日 |
七五三 | 紅白の水引1本でちょう結び。 リボンでもよい。 |
御祝 | 10月中旬~当日 |
入園・入学祝い | 紅白の水引1本でちょう結び。 のし紙で包む。 |
御祝 | 入学・入園式前2~3週間以内 |
就職祝い | のし紙で包む | 御祝 | 卒業式後1~2週間以内 |
新築祝い | 紅白、または金銀の水引をちょう結び | 御祝 | 新築を知ってから1ヶ月以内 |
受賞祝い | 紅白、または金銀の水引をちょう結び | 御祝 | 受賞を知ってからできるだけ早めに |
賀寿 | 奉書または糊入れ紙で包み、紅白・金銀の水引でちょう結び | 御祝 寿 |
祝宴の開かれる前日まで |
行 事 | 包装の仕方 | 表書 | 時期 |
---|---|---|---|
年賀 | のし紙で包む。 紅白の水引でちょう結び。 |
御年賀 | 7日まで、場合によっては15日まで。 |
中元・歳暮 | のし紙で包む。 センスのある季節感のある包装紙で包む。 |
御中元 御歳暮 |
中元は6月下旬~7月下旬。 歳暮は12月初旬~中旬。 |
病気見舞い | 紅白の水引で結びきり。 | 御見舞 | 届けるときには先方の都合を聞いてからに。 |
災害見舞い | 紅白の水引で結びきり。 | 御見舞 | 直後、その後適当な時期に。 |
行 事 | 包装の仕方 | 表書 | 時期 |
---|---|---|---|
仏事 | 黒白、銀白、銀の水引1本で結び切り。 | 御霊前 御仏前 御神前 弥撤料 御供物料 御花料 |
葬儀または告別式当日に持参。 |
法要 | 黒白、銀白、銀の水引1本で結び切り。 | 法要当日参列者または縁者に贈る。 |
お返しについて
本来贈答とはお返しを期待しないものです。だからといって、もらいっぱなしにするのも現代のおつきあいではマナー違反になるでしょう。やはり贈り物をいただいた場合に、なんらかの方法でお礼を述べたいものです。
お礼の言葉を伝えるのは、いただいてすぐが良いのですが、お返しの品をすぐ贈るのはいかにも形式的なつきあいのようで避けたいもの。かといってあまり日がたってからでは、先方は当惑するでしょう。
いただいてからだいたい7~10日ぐらいあとにお返しするのが適当です。遅くとも1ヶ月以内には届くようにしたいですね。また、金額の面においては、贈り物より高価なお返しは、かえって相手の誤解をまねくこともありますので、値段には左右されないこと。
感謝の気持ちがこもっていることが何よりも大切だということを忘れずに。
行 事 | 包装の仕方 | 表書 | 時期 |
---|---|---|---|
結婚祝い | 奉書か糊入れ紙2枚で結ぶ。 水引は紅白2本で結ぶ。 |
内祝 | 式後10日~1ヶ月以内。 金額の目安は半返し。 |
出産祝い | のし紙で包む。 紅白の水引1本でちょう結び。 |
内祝 | 出産後1ヶ月以内(お宮参りごろ)。 金額の目安は半返し。 |
初節句 | 自由。 | 内祝 | 節句の前後。 |
誕生祝い | 不要(するなら赤飯やパーティー) | ||
七五三 | 紅白の水引でちょう結び。 | 内祝 | 当日~月末まで。 |
入園・入学祝い | 不要(ただし必ず礼状を出す)。 | ||
就職祝い | 不要(ただし礼状を出す)。 | ||
新築祝い | 紅白の水引でちょう結び。 招宴(引出物)。 |
内祝 | 金額の目安は半返し。 |
受賞祝い | 紅白の水引でちょう結び。 | 内祝 | 式後2週間くらい。 金額の目安は同額。 |
結婚祝い 賀寿 |
招宴(引出物)。 紅白の水引でちょう結び。 |
内祝 | 当日または当日以降。 |
行 事 | 包装の仕方 | 表書 | 時期 |
---|---|---|---|
年賀 | 不要(ただし子どもにはお年玉を)。 | ||
中元・歳暮 | 不要(ただし礼状は必ず出す)。 | ||
病気見舞い | 紅白の水引で結びきり。 | 内祝 | 全快後1週間~10日ぐらい。 金額の目安は半返し~1/3ぐらい。 |
災害見舞い | 不要(ただし礼状は必ず出す)。 |
行 事 | 包装の仕方 | 表書 | 時期 |
---|---|---|---|
仏事 | 黒白、銀白、銀の水引1本で結び切り。 | 志 | 忌あけ。 |
法要 | 黒白、銀白、銀の水引1本で結び切り。 | 当日一般会葬者に贈る。 |